【 はじめに 】いま、コロナ禍によって、社会はかつてない深刻な経済危機に陥りつつある。その中で、企業は、かつてないほどイノベーションを起こす必要に迫られている。ならば、かつて自身もソニーでイノベーションを起こし、その後コンサルとして企業のイノベーション創出活動を支援してきた経験を活かし、いつもにも増して社会の役に立つことができる。そう考えて、この本を書いた。本書で追求するイノベーションの起こし方は、物事の「本質」をベースとするものであり、よって、次の特質を備えている。① あらゆる領域でイノベーションを起こすことができる。② 広く普及するイノベーションを起こすことができる。③ 高い成功率でイノベーションを起こすことができる。哲学的、認識論的な話が多く、ときに難解に感じることもあるかもしれない。また、本質ベースの考え方は、正しいものであるにも関わらず、非常識に見えがちだ。それでも、読者は、類書にはない示唆を多く得ることができるだろう。なお、本質に基づくイノベーションの起こし方は、本質が普遍的なものであるがゆえに、いつの時代にも普遍的に通用するものである。コロナ禍中も、その後も、本書を長く活用していただければと願う。【 目次 】はじめに第1章 本質とイノベーション ・本質はイノベーションを起こす ・正しいものとは何か ・正しいもの同士の関係 ・正しいものと本質の関係 ・世の中は本質を分かっていない ① ・世の中は本質を分かっていない ② ・本質はイノベーションを起こす(再)第2章 本質を見極める ・本質を見極めるための準備 ・価値とは何か ① ・価値とは何か ② ・価値とは何か ③ ・価値はどこにあるか ① ・価値はどこにあるか ② ・商品価値とは何か ・商品とは何か ① ・商品とは何か ② ・ビジネスとは何か ・対価とは何か ・ビジネスマンとは何か ・企業とは何か ・顧客とは何(誰)か ・市場とは何か ・情報とは何か ・社会とは何か ・経済とは何か ・人は何のために生きるのか第3章 本質ベースのイノベーション 事例 ・アップル ① ・アップル ② ・アップル ③ ・グーグル ・アマゾン ・フェイスブック ① ・フェイスブック ② ・ソニー ① ・ソニー ② ・宗教第4章 イノベーションの起こし方 〈商品〉 ・商品概念 ・本質的な商品価値 ① ・本質的な商品価値 ② ・商品の働き ① ・商品の働き ② ・商品の働き ③ ・商品の記憶 ・技術 ① ・技術 ② ・技術 ③ ・ビジネスマン ① ・ビジネスマン ②第5章 イノベーションの起こし方 〈ビジネスモデル〉 ・誰と ・何を使って、何をして ① ・何を使って、何をして ② ・どこで、どのように ① ・どこで、どのように ② ・対価の受け取り ① ・対価の受け取り ② ・対価の分配 ① ・対価の分配 ②おわりに